インプラントの専門医でありながら、可能な限り天然歯を残す選択肢を大切にする。マウスピース矯正に取り組みながら、症例によってはワイヤー矯正の担当医へつなぐ。千葉県市川市、南行徳駅前にある山脇歯科医院の小島亮人院長が重視しているのは、特定の治療法や装置にとらわれず、お口全体の状態と将来を考えることです。1982 年の開院以来、地域の歯科医療を支えてきた同院。インプラントと矯正治療という二つの分野を通じて、患者さんに合った治療をどのように選んでいるのか、お話を伺いました。
天然歯の保存を検討
インプラントの相談でも、まず歯を残せる可能性を検討。
身体への負担に配慮
フラップレス手術やCT・口腔内スキャナーを活用。
矯正方法の適応を判断
インビザラインの適応を見極め、必要に応じてワイヤー矯正の担当医と連携。
お口全体から考える
噛み合わせと顎の状態を含めて治療を検討。
01 インプラントの相談でも、まず歯を残せる可能性を検討
02 フラップレス手術や CT・口腔内スキャナーを活用し、身体への負担に配慮03 インビザラインの適応を見極め、必要に応じてワイヤー矯正の担当医と連携
04 噛み合わせと顎の状態を含め、お口全体から治療を考える
インプラント専門医が、まず「歯を残す」ことを考える理由
インプラントを希望して来院した方にも、歯を残す提案をするのでしょうか。
小島院長 そうですね。むしろ、残せる可能性があるなら、まずはその方法を考えます。インプラントをご相談いただいた場合も、歯を残したときと抜歯したときの、それぞれの予後の見通しを説明するようにしています。根の治療をやり直す余地があり、ご本人も保存を希望されているなら、マイクロスコープを使った根管治療などを検討することもあります。もちろん歯根破折などで保存が難しいケースもありますが、何でもインプラントにするわけではありません。
手術を行う場合は、どのような点を大切にしていますか。
小島院長 なるべく身体への負担が少ない方法を考えています。当院では、歯ぐきを大きく切り開かずに行う「フラップレス」という術式を選ぶことが比較的多いですね。一方で、骨の量が足りない場合には GBR(骨造成)やサイナスリフトなども行っています。負担を小さくすることだけを優先するのではなく、骨の状態や必要な処置を見極めて治療を組み立てています。
長い歴史がある医院ですが、現在の設備や診療方法にはどのような特徴がありますか。
小島院長 山脇総院長の時代から、インプラントには長く取り組んできました。京セラのインプラントも、そうした歴史の中で使い続けてきたメーカーの一つです。ただ、歴史が長いからといって、昔のやり方にこだわるつもりはありません。CT で骨の状態を確認し、口腔内スキャナーでデータを取得して、サージカルガイドを作製するようなデジタル技術も取り入れています。新しい考え方や機材には、今もアップデートを続けているつもりです。
「マウスピースでできるか」より、「その治療が合っているか」
インプラントの専門医である小島先生が、矯正治療にも力を入れるのはなぜですか。
小島院長 私は噛み合わせや、お口全体を考える治療にとても関心があります。インプラントは失った歯を補うための一つの手段ですし、被せ物も同じく、治療の選択肢の一つだと考えています。それだけでなく、歯並びや噛み合わせを整えることが必要な場合もあります。一本の歯や一つの治療法だけではなく、お口全体を見て必要な方法を考えるという意味で、矯正治療も大切だと思っています。
インビザラインでのマウスピース矯正は、どのような症例でも行うのでしょうか。
小島院長 いいえ。私は、インビザラインで治療する症例をある程度限定しています。特に、歯の大きさに対して顎のスペースが明らかに足りない場合など、抜歯を伴う矯正が必要と考えられる症例は、自分だけで進めずワイヤー矯正の担当医に相談しています。マウスピースでできる範囲を適切に見極めることが大事だと思うんです。装置を先に決めるのではなく、その方の歯並びや顎の状態から方法を選んでいきます。
マウスピース矯正とワイヤー矯正は、院内でどのように連携していますか。
小島院長 インビザラインは私を中心に、ほかの一般歯科のドクターも対応しています。一方、ワイヤー矯正については専門的に学んできた担当医がいます。院内にワイヤー矯正をしっかり診られる先生がいるのは、心強いですね。複数の治療法から相談できる体制があることは、患者さんにとっても大事だと考えています。
お子さんの矯正については、どのように考えていますか。
小島院長 お子さんの場合は、年齢や顎の成長、歯が並ぶスペースによって考え方が変わります。拡大装置を使うこともありますし、プレオルソやインビザライン・ファーストのような方法を選ぶこともあります。何か一つの装置に決めつけるのではなく、そのお子さんの成長段階やお口の状態を見ながら考えています。
インプラントも矯正も、ゴールは「お口全体を長く見ていく」こと
インプラントの専門医として歯を補う治療に携わりながら、必要であれば天然歯を残す治療を検討する。目立ちにくいマウスピース矯正を扱いながら、症例によってはワイヤー矯正を選ぶ。その二つの判断には、共通する姿勢がありました。「インプラントは一つの手段にすぎない」と語る小島院長。歯科医師が得意とする治療法に患者さんを合わせるのではなく、患者さんのお口の状態をもとに方法を選ぶという考え方です。山脇歯科医院には、インプラントの診療経験を重ねてきた歯科医師に加え、矯正担当医や、専門的な研修を受けた歯科衛生士も在籍しています。診療を支えるチームと設備を活かしながら、歯を「残す」「補う」「整える」という選択肢を、切り離さずに考えています。「インプラントにするべきか迷っている」「マウスピース矯正が自分に向いているかわからない」。そんな方にとって、まずは今のお口の状態を知り、それぞれの治療法の可能性と限界について説明を受けることが、納得できる治療選択への第一歩になりそうです。
インプラント治療を検討する方へ
以下は2026年10月16日に医院公式サイトで確認した編集部による補足です。取材での先生の発言ではありません。山脇歯科医院のインプラント治療は自由診療です。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| ベーシックプラン | 264,000円~ |
| バランス重視プラン | 440,000円~ |
| 最高品質プラン | 550,000円~ |
プランによって適用部位・人工歯の材質が異なり、骨造成などの追加処置が必要な場合は別途費用がかかります。検査・オプション費用を含む個別の総額は医院で確認してください。
治療の流れ・期間
相談・診査/CT などの検査/治療計画の説明/インプラント埋入/経過確認/人工歯の装着/定期メンテナンス、という流れが一般的です。治療期間や通院回数は骨の状態や追加処置によって異なります。医院固有の標準的な期間・回数は確認できなかったため、数値を補っていません。
主なリスク・副作用
手術後の痛み、腫れ、出血、感染、神経障害の可能性、骨との結合不良、治療後のインプラント周囲炎や破損など。フラップレス手術であっても、これらのリスクがなくなるわけではありません。保証公式サイトには、プランによりインプラント体 5 年、人工歯 3~5 年の保証と記載されています。年 1 回以上の定期検診など条件があり、治療結果や使用可能年数を保証するものではありません。
マウスピース矯正・矯正治療を検討する方へ
矯正治療は原則として自由診療です。医院公式サイトの料金(税込)は次のとおりです。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 矯正相談 | 0円 |
| 診査・診断 | 38,500円 |
| インビザライン | 770,000円 |
| 成人矯正 | 770,000円 |
| 部分矯正 | 110,000~330,000円 |
| 調整料(成人等、1回) | 5,500円 |
診査・診断料や調整料などが施術費用と別途かかる場合があります。必要な追加料金と個別の総額は治療開始前に確認してください。
治療の進め方・期間
歯並び・噛み合わせの診査・診断を行い、適応する矯正方法を検討します。医院公式サイトによると、インビザラインは 1 日 20 時間以上の装着、1~2 週間ごとの交換、1~2 か月に 1 回の通院を案内しています。全体の治療期間や回数は症例によって異なり、一律の目安は確認できませんでした。
主なリスク・副作用
治療中の痛み・違和感、歯肉退縮、歯根吸収、むし歯・歯周病のリスク、予定どおり歯が動かない可能性、治療後の後戻り、追加処置・追加費用が必要になる可能性などがあります。装着時間や口腔状態によって治療経過は異なります。使用装置についてインビザラインはマウスピース型矯正装置の商品名で、医院公式サイトには「インビザライン※薬機法対象外」の表記があります。承認状況・入手経路・国内の代替治療や海外での安全性情報等については、希望する方は治療前に医院へ確認してください。
お話を伺った先生
小島 亮人(こじま あきひと)先生
山脇歯科医院 院長
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本歯周病学会 認定医
- ドイツ口腔インプラント学会 認定医
- 京セラ臨床マイスター/京セラインプラント Premier Master
総院長の山脇均先生はドイツ口腔インプラント学会の国際指導医等の資格を持ち、医院には矯正担当医も在籍しています。資格・所属は医院公式サイトをもとに確認したもので、治療結果を保証するものではありません。
医院基本情報
- 医院名
- 医療法人社団フロンティア 山脇歯科医院
- 住所
- 〒272-0143 千葉県市川市相之川4-14-5 エディフィシオ南行徳2F
- アクセス
- 東京メトロ東西線「南行徳駅」徒歩0分
- 電話
- 047-357-2288
- 診療時間
- 平日 10:00~13:00/14:30~19:30
土曜 10:00~17:00 - 休診日
- 日曜・祝日
- 公式サイト
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